
私は、総合病院で看護師をしています。
日勤と夜勤の繰り返し。体も心も、いつもギリギリのところで踏ん張ってる。
それでも、この仕事が好きで、もう20年近く続けています。
夜勤明けの帰り道は、電車かバス。
でも、コロナ以降ダイヤが減ってしまって、特に早朝は本当に不便で。
駅のベンチで始発を待ちながら、「病院に泊まったほうがマシかも」と思うこともありました。
ある日、同僚が何気なく言ったんです。
「車で来ればいいのに。免許あるんでしょ?」
……あるんです。免許。
でも、何年も運転していない。
昔、一度だけ車で出勤しようとして、朝の渋滞と右折のタイミングが怖すぎて断念したことがあって。
それ以来ずっと、「私には無理」と思い込んでいました。
でもその日、なぜか「もう一度だけ練習してみようかな」って思ったんです。
年齢的にも、もう逃げていられない気がして。
忙しくても通えること、そして“気持ちを分かってくれる先生”がいること。
その2つを基準に探して出会ったのが、パンダドライビングレッスンでした。
“女性専用” “軽自動車” “できないところからでも大丈夫”
その言葉が、とにかく救いで。すぐに和泉中央プランを申し込みました。
レッスン当日。夜勤明けではなかったけど、病棟の緊張感がまだ残っていて。
心も体も少し固まったまま教習車に向かいました。
「お疲れさまです。お仕事終わりですか?」
先生のそのひと声で、ふっと肩の力が抜けました。
車に乗り込むとき、「何年ぶりだろう…」ってつぶやいたら、
「皆さんそうおっしゃいますよ」とやさしく笑ってくださって、それだけで気持ちが軽くなりました。
最初は、ブレーキがガクンと鳴ったり、ハンドルがぎこちなかったり。
でも先生は「止まれた、ということですよ。大丈夫です」と、一つひとつをちゃんと認めてくれました。
混んだ交差点に差しかかったとき、あのときの怖さがぶり返してきて、体がこわばって動けなくなってしまいました。
でも先生が「無理しなくていいですよ。深呼吸しましょう」と。
その声かけに、ほんとうに救われました。
「前の車ばっかり見てました」と言うと、
「慣れるまではそれで十分です。いつか“行きたい方向”を見れるようになったら、それでいいんです」と。
そのあと、自然と視線が少し遠くへ向いて、ハンドルの動きが軽くなったのを感じました。
「今、私、自分で動かせてる」
ふっと、そんな実感がわいた瞬間でした。
レッスンの最後には、交差点も落ち着いて抜けられるようになっていて。
帰り道、「夜勤明けにバスを待たなくても済むかもしれない」と思ったとき、涙が出そうになりました。
パンダドライビングレッスンは、ただ運転のしかたを教えてくれただけじゃありません。
“できない”と決めつけていた私に、もう一度チャレンジするきっかけと、自信をくれました。
きっとまた、怖くなるときもあると思います。
でもそのときは、教わった“視線の置き方”と“深呼吸”を思い出して、落ち着いて進んでいきたいと思います。
本当にありがとうございました。
あの日のレッスンは、私にとって大きな転機になりました。
(40代前半・看護師/大阪出張プラン)